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シロアリ対策について
シロアリ被害から住まいを守る最善の方法は、シロアリについて良く知ることです。
シロアリはそもそも木材に巣を作る習性のある昆虫で、人体に悪影響を及ぼすような害虫ではありません。
ただし、シロアリにとっては樹木も家の柱も同じ木材でしかなく、その被害を食い止めるためには、シロアリが家屋に入り込まないように防御する必要があるのです。

| ヤマトシロアリ | イエシロアリ | アメリカン ザイシロアリ |
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|---|---|---|---|
| 羽アリ | ![]() |
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| 兵アリ | ![]() |
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| 出現時期 | 4〜6月、特にゴールデンウィーク頃、穏やかな天気で気温が上がった日。昼間、数〜数千匹の羽アリがいっせいに現れます。 | 6・7月、天気がよく急に暑くなった日。 夜、数〜数万匹の羽アリが明かりに集まります。 | 6〜10月ごろの気温が急に上がった日。昼間、数十匹の羽アリが、何日かに分かれて現れます。 |
| 生息地域 | 北海道(道西)、本州、四国、九州。 | 本州(千葉以西山口県にかけての海岸沿い)、四国、九州。 | 千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、和歌山、広島、鹿児島。 |
| 特徴 | 羽アリは背中の一部と足先は黄色、ほかはすべて黒色。頭部がほぼ円筒形で体長の約1/2の長さで、乳白色の液は出しません。 | 茶褐色。頭部は卵形で体長の約1/3の長さで、虫に触れると、頭部先端から乳白色の液(防御物質)を出します。 | 頭と背中の一部は赤褐色、その他は黒色。頭部はヤマトシロアリに似ていますが、体長が約2倍ほどあり、頭部が体長の約1/3の長さです。触角の基部から3番目の環節が長大で、乳白色の液は出しません。 |
| 被害状況 | 日本のシロアリ被害の多くはこの種。湿気のある場所を好み、主に家屋床下部を加害します。被害は腐朽と同時に起こることが多く、食痕は多湿で汚ないです。 | 乾燥した木材でも水を運んで加湿しながら加害します。加害速度も速く、被害は激烈です。被害は建物全体に及びます。食痕は乾燥しており、きれいです。 | 乾燥した木材中に坑道を穿って小集団で生活しています。生活には特別に水を必要とせず、建物の乾燥した木材やピアノ・ステレオ・たんす・鏡台・机などの家具類を食害します。被害材の食害孔から乾いた砂粒状の糞を排出するのが特徴です。 |

イエシロアリに比べると被害の進行はゆっくりですが、一軒の家にいくつもの集団が巣を作っていることがあります。
腐食した部分に巣を作る傾向がありますので、雨漏りなどで天井部分がもろくなっていると屋根や天井裏も被害にあうことがあります。

イエシロアリは100万頭にもなる非常に大きな集団で生活します。巣は加害箇所とは別で巨大で、この巣(コロニー)から移動して建物に侵入します。2階や天井裏など、被害は家屋全体に及びます。
加害速度が非常に速く、また甚大です。
薬剤は永遠に効力がある訳ではありません。また、床下以外の薬剤散布されていない場所が被害にあうことも考えられるので、定期的に点検するようにしましょう。
シロアリは湿気よりも暖かい場所を好むようです。日当たりの良い玄関、床暖房や風呂場などの熱がこもるような場所は注意しましょう。
湿気があるからシロアリが来る、という訳ではありませんが、湿気が多いと基礎部分の木材が腐食しやすくなります。シロアリ被害だけではなく、大切な住まいを守るためにもできるだけ乾燥させるようにしましょう。
基礎部分がコンクリートや鉄筋だから安心、とはいえません。シロアリがコンクリートを伝って床や畳を加害する場合や、断熱材などを好んで加害する、という報告も多数あり、絶対に被害にあわない家は無いのです。
最も重要なのは、被害を発見した際に駆除工事や薬剤散布などがきちんと行える構造の住まいにすることです。
3項目以上該当すればシロアリ被害の可能性大です。
1項目でも該当すれば、今すぐ専門家にシロアリの検査と駆除を依頼してください。
| 1.蟻道 | シロアリは地中から蟻道をつくって建物へ侵入してくることが多いので、時どき建物の基礎や束石、土台などに蟻道がついていないかを確かめましょう。 |
|---|---|
| 2.蟻土 | シロアリは風や光を嫌い、適当な湿度を保つために、木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂(蟻土)を詰めたり、盛り上げたりします。 |
| 3.食痕 | シロアリは木材の軟らかい春材部を好んで食べ、硬い秋材部を食べ残すという特徴ある食痕を示します。 |
| 4.空洞音 | シロアリ被害の進んだ木材はハンマーでたたくと空洞音がしたり、ドライバーでほじくると簡単に穴があきます。 |
| 5.建物の異常 | 被害の進んだ建物では柱が下がったり、棟や軒の稜線が波を打ったり、ふすまや雨戸などの立てつけが悪くなったりします。 |
| 6.羽アリ | 住まいやその近辺からシロアリの羽アリが群飛しないか注意しましょう。 |
| 7.乾材シロアリの糞 | 乾材から乾燥した砂粒状の糞が排出されている場合は乾材シロアリの被害です。 |
シロアリ駆除・予防方法は色々あります。それぞれ長所・短所がありますので、何が一番良いかは専門家と相談するのが一番です。
被害の状況に応じた工事を行うようにしましょう。
| 対策方法 | 内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ケミカル工法 | 化学合成薬剤を使用した従来からの方法。 | 確実に長期間の実績があり、コストが安い。 | 化学物質過敏症の人には難しい。 |
| レスケミカル工法 (ベイト工法) |
ベイトステーションを設置し薬剤の使用量を大幅に減らした方法。 | 極く少量の薬剤使用で済み、安全性が高い。 | コストが高い。 |
| ノンケミカル工法 | 天然の植物抽出液などを使用した方法。 | 安全性が高い。 | コストが高い。 |
| ケミカルフリー工法 | 基礎部や配管周りにステンレスのメッシュを設置し、薬剤をまったく使用しない方法。 | 物理的にシロアリの侵入を防ぐ。 | 日本での実績がない。 |
| 生物学的工法 | シロアリの天敵の生物を使用した方法。 | 自然界に存在する土壌糸状菌を使用。 | 効果が短い。 (3〜4ヶ月) |
| 点検管理システム | 毎年1回シロアリ被害の有無をチェック。 発生時には部分施工(コロニー駆除)をします。 |
被害がなければ薬剤を使用しなので、 安全性が高い。 | 被害が発生した場合の保険がない。 |